2015年07月31日
「伝わる」話の仕組み-1
こんにちは、高津和彦です。
先週に続いて、「話が伝わらない」について、もう少し分析します。
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最近、受講される多くの皆さんの傾向。
それは一つのセンテンスが、なかなか終わらないこと。
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「私は現在38歳で、IT関係の会社でシステム設計の仕事をさせて頂いておりまして、
えー日々お客様の所に出向いてですね、システムの提案だったり企画だったりそういったものを
させて頂いておりまして、えーそれを社に持ち帰ってチームのメンバーに内容を伝える
といったような業務を行っていまして、まぁそのような仕事をもう5年ほどしていまして、
そんな中で人前で話す機会がどんどん増えて来たという状況の中で、まぁやはり一度話し方を
きちんと勉強しないといけないんじゃないのかなぁというふうに思ったりするようになってきまして
本日ベストスピーカーに参りました。」
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こんな自己紹介がよくある。
これ、聴いてる人はどう思うだろう?
もう聴きたくない!と思わない?
伝わる以前の問題。
この文の問題点、個々については次回に分析するとして。
一番の問題は、1文が長いこと。
解決法。
文章をとにかく短く、切ろう切ろうとしよう。
そうすると限りなく短文になる。
つまり、「単文」だ。
「単文」とは、「〜は〜だ」の構造の文。
ちなみに「複文」は「〜の〜は〜だ」。
「重文」は「〜は〜で、〜は〜だ」。
文はこれら3種類に大別できる。
話を戻して。
さっきの自己紹介を単文にしてみよう。
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「私は現在38歳です。IT関係の会社に勤務している。システム設計の仕事です。
日々お客様の所に出向く。システムの提案をします。
それを社に持ち帰る。チームのメンバーに内容を伝える。
この仕事をもう5年ほどしています。そんな中で人前で話す機会がどんどん増えてきた。
話し方を勉強しないといけない。それで本日ベストスピーカーに参りました。」
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格段にわかりやすい。
聴きやすい。
普通の会話を考えてみて。
ほとんどが単文。
だから、わかりやすい。
だから、伝わる。
まずは、「単文化」だ。
posted by パブリックスピーキング・トレーナー高津和彦 at 00:00| 話し方
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